実は海外のイベントに毎回ポペットくんを連れいていくのは大変です。ポペットくん1号は、大きすぎて上半身だけを一つのバッグにつめて、ボストンに連れて行きました。ポペットくん2号は最初からトランクに入るサイズをめざして制作しましたが、大型トランクの3分の1位のスペースを占めるので、これはこれで大変でした。今回、なんとかペチャッと畳めて、それなりの大きさのある人形を持ち込めないか、という悩みからポペットくん4号の開発が始まりました。
ダンボールでプロトタイピング
今回、ポペットくん4号のミッションは簡易プロジェクション・マッピングを組み合わせたパフォーマンスです。よって、投影する映像の大きさから寸法を割り出します。まずは、壁に映像を投影しながら、必要な人形の大きさをペンで描いてみました。これをもとに、徐々に立体化していきます。

ざっくり、ダンボールで立体化したプロトタイプがこちら。



棒使い人形のキモはなんと言っても、胴串(どぐし)にあります。細かい加工ができる環境さえあれば凝って作り込みたいところですが、時間も道具もないので、超簡単な仕掛けにチャレンジしてみました。
ホームセンターで売っている細い丸棒を組み合わせて、首の部分のギミックはプラ段(プラスティックダンボール)で、手元の操作系は機構を作らず、操演のテクニックだけで勝負だ!

作ってみると結構いけそう!!
ダンボールの頭をつけて動かしてみると。
かたちも大きさも含めて、いい感じ。
ダンボールで作ったボディを徐々に、ボール紙で綺麗に仕上げて、本番用に仕立てていきます。まずは頭から。



腕、手・・・と作っていき・・・(耳、目、鼻も仮組み)

仮組みしてみた。
これでほぼゴールは見えた!
さて、足はこんな感じ。

大きさもバッチリやね。

ユラユラするように取り付けて・・・ほぼでき上がり。
動かしてみた。
組み立て・解体はこんな感じ
「組み立て・解体ができ、しまうときはまったいら!」これがポペットくん4号のコンセプト。それが伝わる、説明ムービーがこちら。
さて本題のプロジェクション・マッピング
今回はプログラミングワークショップの題材として、ポペットくんを活用するのが目的。実際どんなプロジェクションマッピングになるかはこちらをどうぞ。(映像制作:ちゃーりー、撮影:オードリー)
ブタペストで演ってきたぞ
Scratch Conference in Budapest 2017のレポートはこちら。
カンファレンスでの本番はこんな感じでした。

せっかく人形劇スイッチが再び入ったので、ポペットショーも2.0として活動再開しようと思います。お楽しみに。
資料編:型紙はこんな感じ


頭部/胴体

腕と手

脚